シェルスタック鋳造方式とは?
シェルスタック方式は、シェル(貝殻)のように中心で割れる金型から鋳型と呼ばれる砂型をつくり、何段にもスタック(重ねて)し、鋳造を行う生産方式です。寸法精度が高く、生産性の高い鋳造方法です。当社では蓄積されたノウハウを活かした鋳型設計、安定した生産システムを構築し、品質の高い製品の量産に対応しております。製品形状によっては、数千~数万個/月の生産が可能です。
シェルスタック鋳造の強み
寸法精度の高さ
生産する鋳造品の形状に応じて、都度精密な鋳型(砂型)を設計するため、寸法精度が高い製品を生産することができます。
高い生産性
一般的な鋳物生産方式と比較すると省スペースで、一度に多くの鋳物製品を生産できる特長があります。多くの数が必要な金属パーツの製造に適した製法です。
きれいな鋳肌
鋳造後に仕上げとして細部のバリとりという研磨作業が必要ですが、シェルスタック方式で作った製品は鋳肌がきれいなため、製造後のプロセスやコストを抑えることが可能です。
シェルスタック鋳造方式による
鋳造フロー
金型作成
いただいた図面をもとに方案図・配置図を作成し、その設計書をもとに金型を作成。この金型がシェルスタック方式鋳造で必要な砂型のベースになります。
造形
RCS(レジンコーテッドサンド)を使用し、中子・主型造型を行います。
鋳造
シェルスタック方式での鋳造。
10g~3kg程度までの製造が可能です。主力商品は1kg以下となります。少量での発注、特殊材質にも対応しております。
仕上げ
エプロンショットで鋳砂の除去、細部のバリ等を手作業またはプレス機・バリンダーを使用して除去します。
検査
成分・組織・外観検査を行います。